副業をする人たち

会社の景気が悪く、なかなか給料が上がらないために、副業を行っているサラリーマンの方は少なくないでしょう。
時には副業が大成功して、本業の給料を遥かに凌ぐという方もいらっしゃいます。
最近の副業で多いのは、アフィリエイトやせどりといった副業です。
こうした副業を無申告にしてしまい、きちんと申告を行っていない方も少なくないようですが、無申告は脱税となり非常に危険です。

・アフィリエイトやせどりの収入はどれくらいか

アフィリエイトやせどりでの副収入は人によって異なっていますが、平均的にはどれくらいの収入になるのでしょうか?
せどりで成功している方であれば、サラリーマンの年収に匹敵するほどの収入を得ている場合もあります。
それとは逆にせどりでの収入は、ほとんどないという方もいらっしゃる話しも聞きます。
順調になると、1番平均的な収入であれば1万円から5万円ほどの副収入になるという方がほとんどでしょう。
つまり1年間で12万円から60万円というレベルです。
アフィリエイトも月収が100万円になるという方もいますし、数千円という方もいます。
やはりアフィリエイトの副収入も、ピンきりという事になります。
副業でアフィリエイトを行っている方で1番多い収入は、1万円くらいと言われています。
つまり1年間で12万円ほどの副収入という事です。

 

・アフィリエイトやせどりはしっかり申告すべき。

せどりを行なうためには、アマゾンやヤフーやメルカリなどのネット市場で取引を行なう必要があります。
こうしたサイト自体は、当然ながら無申告にはならないため、きちんと取引の内容を申告しているはずです。
つまり自分が確定申告の時に無申告であったとしても、利用しているサイトが申告を行っていれば、税務署は全てのお金の出入りを確認できる事になります。

アフィリエイトに関しては、さらにシビアになります。
アマゾンや楽天、ASPは、アフィリエイトによって支払った金額はきちんと税務署に申告しています。
これらの会社からすれば、これらは出費になるため申告をしない事はあり得ません。
そのため税務署は、個人がアフィリエイトによって得た金額を自動的に把握することができるようになります。
とは言え、副業を行なう1人1人を全てチェックできる時間がないため、見逃されているケースもあります。
しかし収入を無申告にする事は脱税になるため、情報が税務署にいっている以上、いつかは確実にOPENになるでしょう。

 

・申告しなかった時の罰則

無申告を故意に行ない脱税を行なった場合、1番罰則が重くなります。
追徴課税だけで済むと考えている方もいますが、故意の無申告は5年以下の懲役または500万円以下の罰金になる可能性があります。
もちろんこの罰則に加えて、未納になっている全ての税金プラス全期間の延滞料金、追徴課税を支払わなければなりません。
追徴課税は本来払うべきだった税金の15%分、納税金額が50万円以上だった場合20%にまで上がります。
加えて申告をしていないという事は、それまでの経費となるレシートや領収書を保管していない可能性が高いため、収入の全てが課税対象になり、税金は膨大な金額になります。
つまり一言で言えば、副業を行ない無申告でいるのは非常に危険であるという事です。

 

・申告しなくても良い場合とは?

副業で収入がある場合、必ず確定申告をしなければいけないわけではありません。
副業の収入が20万円以下でしたら、所得税の確定申告を行なう必要はありません。
しかし副業を複数行ない、全ての副業で20万円以上の場合は申告を行なう必要が出てきます。
副業による収入は合計されると覚えておきましょう。
しかし所得税の申告は必要ありませんが、副業収入が20万円以下でも住民税の申告は行わなければなりません。

このように副業によって収入を得ている場合、確定申告を忘れずに行わなければダメです。
例外として、副業による収入が合計で20万円以下であれば所得税の申告を行なう必要はありません。
もしこれ以上の副業収入があったにも関わらず、申告をしないなら懲役または膨大な金額の罰金の可能性があり、さらに追徴課税を支払わなければなりません。
故意の無申告は脱税になりますので、必ず確定申告を行なうようにしましょう。