「介護業界に興味があるんだけど、業界的にこれから給料は上がってくるのかな。」

「介護業界の平均給与額っていくらなんだろうか。介護業界で年収を上げていくにはどうやったら良いのだろうか。」

少子高齢化社会が進み、ますます介護業界の重要性が増してくる昨今。高齢者の人数が増えていく一方で、若者の数が少なく、介護業界の需要は高いけれど、人材が追いついてこないというのが課題となっています。

 

これから介護業界に就職しようとしている人や、すでに在籍している人たちにとって、こうした課題を抱えている介護業界の給料水準は今後どのように上がってくるのか気になる方も多いことでしょう。今回の記事では、介護業界の給料事情について解説します。平均給与や介護業界で年収を上げていく方法について解説していきます。

 

今回の記事を書いている私はこれまでに数多くの介護に関するインタビューをして、記事を執筆してきました。今回の記事では、これまでのインタビュー経験をもとに、執筆していきます。今回の記事を読むことで、介護業界の給与水準について、知識がついて、介護業界で年収を上げていく方法について、知識がつくことでしょう。

 

ぜひ、最後まで読んでいただき、介護業界の給与事情について、詳しくなってくださいね。

介護職員の平均給与額

介護職員の平均給与額は、「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員の平均給与(月収)は、常勤の場合は約32万円、非常勤の場合は約21万円です。平均月収は、「基本給(月額)+手当+一時金(1月〜12月支給金額の1/12)」で計算された各種手当やボーナスを含む金額です。

 

介護職員の夏のボーナスは、「10万円〜20万円未満」が33.5%と最も多く、冬のボーナスは「20万円〜30万円未満」が30.6%で最も多くなっています。1年間に30〜50万円、基本給の2ヶ月分ほどのボーナスが支給される介護職員が多いです。

 

また、専門性の高い資格を保有する人の平均給与が高い傾向にあります。無資格の方が介護職員初任者研修を取得すれば、月収がおよそ3万円増える計算になっています。介護の資格は、「介護職員初任者研修⇨介護福祉士実務者研修⇨介護福祉士⇨ケアマネジャー」の順に、専門性や取得の難易度が上がり、その分手当も増えて年収が上がります。

介護業界の給与は低いのか

介護業界は全体的に給与が低いと言われがちですが、産業全体を見たときに一番給与が低い訳ではありません。国税庁の「民間給与実態統計調査結果の概要」をもとに、業種別の平均給与を見ると、医療・福祉分野では約409万円と決して低い訳ではありません。

 

ただし、この金額は医師や看護師などの医療職が平均値を上げている部分もあります。実際の介護職員の平均年収を「民間給与実態統計調査結果の概要」をもとに算出すると、約381万円です。

 

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022」によると、正社員として働く介護職員のうち33.5%がやや不満、60%以上の方が給与に対して不満であると感じているようです。このように、全体の産業の中では特別低い訳ではないものの、働く従業員は給与に対して満足していない人たちが多いという状況となっています。

介護業界の給与が安い理由

介護業界の給料が安い理由は、介護業界の給与の仕組みが関係しています。給与が安くなってしまう理由には大きく分けて以下のことが挙げられます。

 

1.介護報酬は上限が定められているから

介護事業所が介護報酬で運営費を賄う必要があることから、介護職員の給与が低くなってしまう傾向にあります。介護報酬は、介護保険制度により上限があることから人件費に多く予算を割くことができない傾向にあります。

 

2.介護職は参入障壁が低いから

介護職は、無資格・未経験でも働くことができる仕事です。そのため、専門性が低く、給料が低い傾向にあります。ただし、介護業界で働く中で、資格を取得するなどスキルアップに励めば、給料が上がる傾向にはあります。

介護職員の給料のこれから

介護職員の給料は今後上がっていく傾向にあります。厚生労働省が出典している「介護従事者処遇状況調査」によると、2021年度に前年度より給与を引き上げた介護事業所は49.7%でした。また、2022年度では、前年度よりも給与を引き上げた介護事業所は80.5%にのぼりました。

 

国は介護職員の確保や定着を促進するために「介護職員処遇改善加算」や「介護職員等処遇改善加算」を設けています。こうした政府の取り組みによって、介護職員の給与は年々増加していく傾向になっています。

 

2022年2月から介護職員のベースアップがされ、介護職員処遇改善支援補助金の支給が開始されました。厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、2021年12月の介護職員の平均月収は30万990円でしたが、2022年9月には31万7540円になりました。

介護職員の年収アップ方法

介護職員の年収を上げるためには、資格を取得してスキルアップを図るか、マネージャー職に就くなど昇進をしていくのが年収を上げていく方法です。もちろん、ご自身が現在派遣社員など非正規雇用の場合は、正社員を目指すだけでも年収を上げることができます。

 

もしくは、転職をして現在所属している介護事業所よりも給料や待遇の良い職場へ転職をすることで、年収を上げることも可能です。転職をして給料を上げていく場合、提示される年収に見合った働きや成果が求められるため、ハードに感じる方もいるかもしれません。

 

それでも転職をして年収を上げるという行為は、現職では実現出来ない収入を得るための手段としては、非常に有効なやり方です。転職をして年収を上げていくために、まずは現職でスキルアップをして経験をたくさん積んでいきましょう。

介護職員は資格を取得すると年収が上がるのか

介護職員が資格を取得すると、年収が上がる傾向にあります。介護職員は無資格・未経験から仕事ができるという求人を多く目にしますが、介護に関する資格を持っていると、資格手当を支給してくれる介護事業所が多いです。

 

実際に介護事業所の施設別に発表されている給料比較資料によると、介護福祉士の資格を持っている人と、持っていない人で比較すると、月6万3250円の差があります。

 

資格を持っている人と、資格を持っていない人で、できる業務とできない業務があり、資格を持っていることでできる仕事にやりがいを実感しやすいということもメリットです。また、今後介護職員の人材不足が深刻化してくるため、資格を持っていることでさらに収入を上げるチャンスは増えてきます。

まとめ

今回の記事では、介護職員の給料について解説しました。特に平均給与額や年収を上げていく方法についても細かく解説してきました。今回の記事のポイントは以下の通りです。

 

・介護職員の平均月収は常勤の場合は約32万円、非常勤の場合は約21万円程度。

・介護業界は産業全体では、給料が低い訳ではないが、働く従業員の満足度が低く、給料が低いと感じるケースが多い。

・介護職員は資格取得をすることで、収入を上げられる。

 

いかがだったでしょうか?

介護職員の給料は産業全体で見たときに、1番給料が低い訳ではなく、仕事の量や内容に対しての報酬で不満に感じる人が多いようです。介護業界はご自身が資格取得に前向きな方であれば、どんどんキャリアアップをして収入を上げられます。また、任される仕事も重要度の高い内容が多く、やりがいも感じることができることでしょう。

 

今回の記事を読んで、介護業界の給料について理解を深めてもらえたら嬉しいです。