長期平準定期保険に加入したら退職金が出るの?

質問日:2009/06/10
会社設立10年目、従業員30名程度のリフォーム会社です。先般、生命保険会社の営業の方から長期平準定期保険を勧められました。退職金用にという話ですがどういうこと?

長期平準定期保険は主に役員退職用に利用されます!

回答日:2009/06/28

★長期平準定期保険と法人税

●長期平準定期保険とは・・・・ 長期平準定期保険とは、保険期間満了時の年齢が70歳を超え、かつ、契約時の年齢に保険期間(年数)の2倍を加えた数が105を超える定期保険。
契約者 被保険者 受取人
法人 役員・従業員 法人又は全従業員の遺族
 ◆保険期間の前半6割相当期間:1/2を資産計上、1/2を損金   残り4割相当期間:保険料全額を損金+資産計上の取崩し   特約部分の保険料は全額損金算入可能です。     ◆死亡保険金が特定の従業員の遺族に入る場合(差別的加入)、   保険料全額が給与として扱われます。  ◆逓増定期保険は期間満了になると満期返戻金はゼロです(定期保険ですから)。   しかし、中途解約の場合は、保険料前払い部分が解約返戻金として戻ります。   保険期間が相当な長期にわたるため相当額の解約返戻金が発生します。   そのため、主に役員の生存退職金の資金準備の目的で加入するケースが多いですね。     ◆高額な保険料の継続的支払いが可能な安定経営可能な会社、   経営者の年齢が比較的若い(およそ50歳以下)の会社(加入年齢が若いほど高返戻率)   等が長期平準定期保険に向いています。

車購入!色んな名目で出費したけどどうやって処理するの?

質問日:2009/06/19
ピザ宅配の会社の経営者です。先日、法人名義で自動車を購入しました。色々な名目で支払いを行いましたが、どうやって会計処理したらいいのでしょうか?全く分かりません。

注意するのは資産計上するか費用計上するかだけです!

回答日:2009/06/30

★そもそも資産の取得価額って何でしょう?

購入した減価償却資産の取得価額(原則)      ●購入代価    +  ●事業に使用するために直接要した費用    +  ●購入のために要した費用(引取運賃、荷役費、保険料、購入手数料、関税等)     <例外> しかし、以下の費用は、減価償却資産の取得に関連して支出した費用でも、 取得価額に算入しないことができます(つまり法人の自由です) ◆不動産取得税又は自動車取得税 ◆新増設に係る事業所税 ◆登録免許税その他登記や登録のために要する費用 ◆建物建設等のために行った調査、測量、設計、基礎工事等で、  計画変更により不要となったものに係る費用 ◆一旦結んだ固定資産取得契約を解除して、他の固定資産を取得する場合の違約金 ◆固定資産取得のための借入金利子(使用開始までの期間分)  (使用開始後は、期間の経過に応じて損金に算入しなければなりません) ◆割賦販売契約によって購入した資産のうちの利息や費用

★では、車を買った場合は・・??

◆資産計上しても費用計上しても、どっちでもいいモノ  (実務上は費用処理するほうが多いです)  ①自動車取得税  ②車両登録費用  ③車庫証明費用 ◆費用計上するモノ ①自動車重量税  ②自動車税  ③自賠責保険の保険料  ④任意保険の保険料 ◆資産計上するもの 購入時に車両に取付けるオプション費用(カーナビ等)

★注意すべきリサイクル費用

車を購入するときには、リサイクル費用という名目での支出もあります。  ①シュレッダーダスト料金  ②エアバッグ類料金  ③フロン類料金  ④情報管理料金  ⑤資金管理料金 <処理方法> ●①②③④は、廃棄まで資金管理法人で管理されるので、  リサイクル預託金や長期前払費用として資産勘定に計上します。 ●⑤は、支払い時点で「支払手数料」等の科目で費用計上します。

車をリース取引で取得しました!処理は?

質問日:2009/06/26
豆腐屋を経営している社長です。昨日、車をリースで購入しました。所有権移転とか何とか言われて会計処理の方法が分かりません!教えてもらえますでしょうか?

リース取引は契約によって処理方法が変わるので要注意!

回答日:2009/07/01

★リース取引とは・・・

ファイナンス・リース取引とオペレーティング・リース取引の2種類。 ●ファイナンス・リース取引は以下の2つ。  ◆所有権移転ファイナンス・リース取引  ◆所有権移転外ファイナンス・リース取引 ●オペレーティング・リースは、ファイナンス・リース以外のリース。 <注意!> ファイナンスリース取引とは①解約不能、②フルペイアウトの両方も満たす取引。  ①解約できないリース取引に加え、事実上解約不能(違約金等が高額等)も含む。    ②フルペイアウトとはほとんどすべての経済的利益を享受すること及び   使用に伴って生じるほとんどすべてのコストを負担すること。

★具体的な仕訳

100万円の車を5年でリース契約(耐用年数6年,定率法) ◆所有権移転ファイナンスリースの会計処理  ①契約時   車両      100万円 / 長期未払金 105万円   仮払消費税   5万円  ②リース料支払時   長期未払金 17,500円 / 現金 17,500円  ③決算時(6年で定率法償却)   減価償却費 ●●円 / 車両 ●●円 ●所有権移転外ファイナンスリースの会計処理  ①契約時   車両      100万円 / 長期未払金 105万円   仮払消費税   5万円  ②リース料支払時   長期未払金 17,500円 / 現金 17,500円  ③決算時(5年で定額法償却)   減価償却費 ●●円 / 車両 ●●円 ●オペレーティングリースの会計処理  ①契約時:処理なし    ②リース料支払時   リース料 17,500円 / 現金 17,500円  ③決算時:処理なし