働いていない人に給料払うとダメですか?

  • 地盤調査を行っている枚方市の会社です。知人の会社では、働いていない家族への給料が税務調査で指摘されたそうです。これはダメなことなのでしょうか?

ダメです!税務調査で調べられます!

    



★タイムカード・給与台帳・出勤簿・給与明細等の帳簿

●税務調査で求められる帳簿類  ↓  勿論ケースバイケースですが、年金手帳や厚生年金加入者一覧表、タイムカード、組織図、役職表、業務担当分けデータ等の提出が求められます。  ↓  誰がどういう業務を担当しているか、どれぐらいの労働をしているか、そんな全体像を掴みにいくわけですね。  ↓  そして、不自然な点を同時に探します。タイムカードや出勤簿の出勤時間が何日も同じだったり、空欄があったり。。要は偽造されているかどうかを見てるんです。  ↓  小企業の実態としてタイムカードがない、日誌もないという場合も多いです。こういうときは「ない」という事実が逆に疑わしさを増幅させますので、こういった帳簿は残すようにしましょう。  

★架空社員はいないかどうかを調べる!!

●業務日誌、営業日報等の証憑  例えば、タイムカードはあるのに日誌はない従業員とか、営業日報を書いていないのに給料を払っている営業マンがいるとか架空従業員への給料の支払い等を探し出しています。  ↓  疑わしい従業員が出てくると、まずは会社に扶養控除申告書等の提出を求めます。その上で市役所等へ問い合わせする場合が多いですね。住民登録がなされているかとか住民税をちゃんと払っているかとか。    

★給料ではなく手数料で払っている人はいないか?

●会社の各従業員にヒアリングするケースも多い  ↓  働いていない人に人件費(給料等)の科目を使って計上すればツジツマが合わせにくいですね。  そこで友人や家族へのお礼金(手数料等の勘定科目)でこそっと支払っているパターンが実は結構あったりします。  ↓  こういうときには各従業員へヒアリングして疑わしい人の実態を探ります。  

税務調査では何を調べられるの?

  • キャッチャー用のサポータを製造している会社です。来月税務調査なのですが何を調べられるのでしょうか?不安いっぱいなんです!

色々ありますが基本は決まっています!

    


★税務調査ではどこを調べられるか?

●一般的にまず調べられるところ  ↓  ■売上計上のタイミングは妥当か?  ■売上計上に漏れはないか?  ■在庫計上をきっちり行っているか?  ↓  税務調査の最重要項目ですね。この3つは必ずといっていいほどチェックされます。逆に言うと、この3つは最低でも税務調査前に抑えておくべきポイントです。  

★第二段階の調査として・・・・

●税務調査の最重要ポイントというか、まず見られる項目は売上と在庫だと思われます。ココに何もなければ次に突かれる項目としては以下の2つが挙げられます。  ↓  ■架空人件費はないか?  ■架空仕入はないか?  ↓  経費をいかに水増しするかを考えている経営者にとっては簡単にできてしまう脱税行為が人件費と仕入に隠されていることが多いのです。  ↓  このあたりは直接的な質問やレビューだけでは終わらないことが多いです。経営者に知らないところで、何気ないメモの後書きやら会話の中のヒントやらを繋ぎ合わせて攻め込んできます。かなりの注意が必要ですね。

★第三段階の調査として・・・・

●上記の2つのポイントをクリアした場合には税務調査の大筋はしっかり抑えていたことになります。あとは個々の論点を調査されます。これは業種によってもかなり異なってきます。よく聞かれる項目は以下あたりになります。  ↓  ■交際費の範囲は大丈夫か?(プライベート分は含まれていないか?)  ■役員報酬の金額は妥当か?  ■使途不明金はないか?  ■プライベートの経費が含まれていないか?(消耗品や新聞図書費等)  ■会社と社長の取引はあるか?(不動産貸付や借入金等)

振込と現金の2種類の売上入金があると・・・

  • きび団子の原材料を製造している神戸の会社を経営しています。得意先のほとんどは末〆翌月末入金なのですが2社だけ現金で持ってこられます。これは問題ですか?

なぜそうなっているかについての理屈が・・・

    



★イレギュラーな処理には気をつけましょう

●税務調査の最重要ポイントといえば、間違いなく売上と仕入です。その次に経費関係になりますが、経費関係はどこの会社でもたいした違いはありません。  ↓  だからこそ、売上と仕入がすごく大事になってきます。    

★売上と仕入のルールに気をつける

●売上の形式は会社によって様々です。  都度現金を貰うケースもありますし、クレジットカード決済もあります。  月末〆翌月払い等の掛売上もあれば、手形での売上もありますね。これは仕入の場合も同様に考えられます。  ↓  税務調査のときに気をつけたいのは、このパターンから外れる売上があるときです。  ↓  例えば、ほとんどの得意先が掛売上(預金入金)なのに1社だけ現金売上だったとしましょう。この場合にはそれ相当の理由があると考えるのが税務調査官です。  ↓  そうなんです。こういうイレギュラーな取引については、明確な理由を説明する必要があります。こういった規則性から外れた取引には、過去様々な問題がありました。裏金用の取引であったり、架空取引であったり・・・・。  ↓  税理士が元帳をレビューすれば見つかる場合も多いです。どちらにしても「いつもと違う取引」や「他の取引先と違う処理」を行う場合はかなり目立つので要注意でしょう。