「事業を開始したので会計ソフトを導入したい。」
「会計ソフトを導入したいけど、あまり資金に余裕がないので費用は抑えたい。」
「会計ソフト導入で失敗したくないから気軽に始められる無料トライアルがあれば活用したい。」
事業を始めると売上を上げることに優先して会計ソフトなどは後回しになってしまいがちですよね。特に資金に余裕がない状態であればできる限りコストは抑えたいところです。
また、会計ソフトを導入するにしてもご自身の用途に合っているかわからないのでまずは試しに使ってみたいと思いますよね。
この記事を書いている私自身も、事業開始したときに会計ソフトがたくさんありすぎて、どれを選んだら良いのか迷っていた時期がありました。
本記事では、これから会計ソフトを導入したいあなたへ向けて、無料で使える会計ソフトを紹介します。私自身が経験したことを踏まえて、会計ソフトの選び方や注意点も合わせて解説します。ぜひ、最後まで読んでみてください。
会計ソフトにはどんな種類があるの?
経理業務を効率化するためのソフトとして、会計ソフトがあります。会計ソフトには無料で使えるものが数多く、個人事業主やこれから開業するのにあまり費用をかけられない方に活用されています。
会計ソフトには大きく分けて、クラウド型・パッケージ型・ERP(統合基幹システム)の3種類があります。このうち、無料で使えるのはインストール型かパッケージ型の会計ソフトです。ERPは大企業向けのものが多く、数十万〜数百万円もの費用をかけてカスタマイズするものです。
クラウド型はオンラインで会計情報を管理・処理することができます。端末上にデータを保存することなくインターネット上でサービスを提供してくれます。初期費用はかからない代わりに、月額や年額で費用が発生することが特徴です。
パッケージ型はオフラインで会計情報を管理、処理します。家電量販店やWeb上でパッケージを購入して、ダウンロードすることで使用することができます。会計ソフトを購入すればランニングコストをかけずに使用することが可能です。
無料会計ソフトを選ぶ基準
会計ソフトにはクラウド型とパッケージ型で無料提供してくれるものもあります。無料で提供してくれる会計ソフトは有料版とは異なり、使えるシステムに制限がある場合があります。会計ソフトを選ぶときには以下のポイントに気をつけましょう。
機能が制限されている
無料会計ソフトは有料版と比較して機能が制限されていることがあります。会計ソフトをリリースしている企業としては、会計ソフトから収益を得ることを目的として作っているので無料版は必要最低限の機能が実装される設計になっています。
トライアル期間だけが無料となっている
会計ソフトは、最初の1ヶ月間だけ無料でその後自動的に有料版へ切り替わるものがあります。最初から全ての機能が使える状態で便利ですが、気がついたら請求がきていた場合もあります。
会計ソフトを無料で使えて固定費を抑えることができますが、機能に制限があり、期間が過ぎると請求される遠いうことが起こります。ご自身が興味のある会計ソフトのサービス内容を十分にリサーチしてから決めると良いでしょう。
無料で使えるオススメ無料会計ソフト5選紹介
ここからは無料で使える会計ソフトのオススメを5選紹介します。ぜひ今後の会計ソフト選びの参考にしてください。
・freee
freeeは銀行口座とクレジットカードを同期することで口座にいつ・いくら入金されたかがわかりやすくなっている会計ソフトです。確定申告の帳簿を作成するときに領収書と睨めっこをしながら入力する作業も劇的になくなります。
有料版の場合、確定申告に必要な帳簿の作成も自動的に実行してくれるので便利です。無料版でも日々の入出金情報を記録してくれるので、使いやすいです。
・フリーウェイ経理Lite
フリーウェイ経理Liteは無料で使い続けることができる会計ソフトです。伝票や帳簿の入力はもちろん決算書の出力も可能で、青色と白色どちらの申告書類も無料で作成できます。マニュアルやFAQ、解説動画などのコンテンツが用意されているので、初心者へのサポート体制も充実しています。
・円簿会計
円簿会計は利用料金が完全無料で使える会計ソフトです。円簿会計は広告収益モデルで運営されているので、有料プランも存在せず無料で使うことができる会計ソフトです。対応OSはWindowsとMac の両方ですので、使用するPCを選ぶことはありません。
また、会計ソフトの「弥生会計」との連携機能を備えているので、これまでのデータをそのまま読み込んで利用することもできます。
・Main財務管理
Main財務管理は完全無料で使える会計ソフトで、有料機能に負けないほど多機能です。仕分処理や会計帳簿、決算処理、手形管理など管理データは多岐にわたります。ほとんどの法人で必要な機能はほとんど搭載しています。
無料プランではオンラインヘルプのみですが、有料プランでは会計ソフトの電話やメールなどのサポートを受けられます。
・RUCARD
RUCARDは日本一安全なプライベートクラウド会計ソフトを理念に掲げた高セキュリティの会計ソフトです。第三者の位置付けにあるソフトベンダーから完全に独立しているため、いかなる機密情報も完全なプライベート下で管理できます。
利用期間の制限なく使える無料の会計ソフトというのも嬉しいポイントです。
無料トライアルありのオススメ会計ソフト5選紹介
ここでは無料トライアルがある会計ソフトを5選紹介します。有料プランでも良いけど、まずは無料で試したい方はぜひ、これから紹介するものを参考にしてください。
・マネーフォワードクラウド会計
マネーフォワードクラウド会計はクラウド上で使える会計ソフトで、他システムとの連携や使いやすいUI設計が特徴的です。各種銀行やクレジットカード・電子マネー・POSレジとの連携で決済データや日々の売上データも自動で取得できます。
無料トライアル期間が最大1ヶ月間で、その後は有料プランへの切り替えが必要です。
・わくわく財務会計
わくわく財務会計は使いやすさを重視した、操作性を求めるユーザーにオススメな会計ソフトです。わくわく会計ソフトはパッケージ型の会計ソフトではあるものの、Web感覚のわかりやすい操作画面を採用しています。
無料体験版のデータは最大で30日間利用することができます。また、有料版に引き継いだ後でもそのままデータを引き継ぐことが可能です。
・やよいの青色申告オンライン
やよいの青色申告オンラインは青色申告向けの会計ソフトです。日々の取引入力から申告書類作成まで完結できるソフトです。シンプルな機能と画面デザインによって初心者にも扱いやすいため、初めて青色申告をする方やまずは申告を進めたい方にはオススメな会計ソフトです。
最大1年間無料で利用することが可能で、次年度以降からプランに応じて請求されるようになります。
・勘定奉行クラウド
令和4年1月に改正される電子帳簿保存法の要件に完全対応したクラウド型会計ソフトです。電子取引やスキャナ保存、帳簿や書類の電磁的記録に関する機能を完備しているので、改正電子帳簿保存法に対応しながら会計業務の効率化を実現します。
無料トライアル期間は30日間です。その後有料プランに切り替える必要があるので、注意しましょう。
・PCA会計DX
PCA会計DXは日常の伝票入力で、元帳や試算表、決算書が簡単に作成できる会計ソフトです。経営分析機能や各種帳簿の出力機能もあります。帳簿レイアウトを踏襲したわかりやすいインターフェイスで、ITツールの利用に慣れていない方でも簡単に利用できます。また、一つの帳簿に入力するだけで関連帳簿にも反映される自動天気機能を搭載しています。現金出納帳や預金通帳、売掛長や買掛帳などの仕分けに慣れていない人でも安心です。
無料トライアル期間は3ヶ月です。その後有料プランとなります。他の会計ソフトと比較して無料トライアル期間が長いのでじっくり吟味して検討するのも良いでしょう。
会計ソフトを選ぶ注意点
無料会計ソフトを選ぶときには、ご自身がどのように会計ソフトを使いたいのかを明確にすると良いでしょう。日々の入出金を見えるようにしたいのか、確定申告の帳簿作成の手間を削減したいのかによって選ぶ会計ソフトやサービス内容が変わります。
ご自身のビジネス環境によって、今は費用を抑えたいから最低限のサービスに絞ってコストを抑えたいのであれば、無料会計ソフトにすると良いでしょう。ランニングコストを払うのは問題ないけれど、まずは無料で試したいのであれば、無料トライアルから始めるのも良いでしょう。
会計ソフトはそれぞれの利用者によって使い勝手が変わってきます。世の中にたくさんの会計ソフトがあるので、あまり失敗したくないですよね。無料で試せるのであれば、積極的に実際に使ってみることで納得のいく会計ソフトに出会えるはずです。ご自身の都合に合わせて、納得のいく会計ソフトを選んでみましょう。
無料会計ソフトを導入して業務効率化を図ろう
個人事業主や企業したての方はどうしても会計ソフトを導入するコストを抑えたいと思う人が多いかと思います。会計ソフトを導入しないと、コストはかかりませんが確定申告の帳簿作成の際に時間が膨大にかかり、却って売上に悪影響を与えてしまいかねません。
今回紹介してきた会計ソフトを活用することで、帳簿作成時にコストをかけずに簡単に帳簿作成ができることでしょう。ご自身の独自のやり方も良いかもしれませんが、無料で使えるものは使い、業務効率を上げていきましょう。
今回紹介した会計ソフトの無料部分は、それぞれの会計ソフトの限定的な機能に絞られているものですが、うまく活用できればご自身の生産性が一気に上がること間違い無いでしょう。ぜひ、無料会計ソフトを活用して業務効率を上げましょう。
まとめ
今回の記事では無料で使える会計ソフトについて紹介しました。今回の記事のポイントは以下の通りです。
・会計ソフトには大きく分けて、クラウド型・パッケージ型・ERP(統合基幹システム)の3種類がある。
・無料会計ソフトは機能が制限されている場合やトライアル期間だけが無料となっている場合がある。
・無料トライアルのある会計ソフトは自動的に有料版に切り替わる場合があるので注意が必要。
世の中にはたくさんの会計ソフトがあってどれを選んだら良いのか迷うことでしょう。私自身も事業を開始したときに会計ソフトがたくさんありすぎてどれを選んだら良いか迷った経験があります。まずはご自身の置かれている状況からどんな機能があれば業務効率が上がりそうかをピックアップしてみてください。
課題が明確になった上で、本記事で解説した会計ソフトの選び方や注意点、またオススメ無料会計ソフトを参考にしてご自身の用途にあった会計ソフトを選んでみてください。
課題が明確になることで、ご自身にとって納得のいく選択ができることでしょう。この記事が会計ソフト選びの一助になれば嬉しいです。