近年、新型コロナウイルスや働き方改革の影響で、サラリーマンとして働きながら副業を始める人が増加傾向にあります。
実際に、2020年10月に日本経済新聞社と日経HRが行ったアンケートでは、回答者の約6割が「副業に関心がある」という結果が。
副業には、収入の増加やスキルアップのみならず、「将来的に独立・起業ができる」という大きなメリットがあるからでしょう。
副業に興味がある人の中には、以下のような思いを抱えている人も多いのではないでしょうか。
「サラリーマンとして働きながらできるおすすめの副業について知りたい」
「最近よく耳にする、プチ起業ってなんだろう」
「自分にもプチ起業はできるのだろうか」
そこで、本稿では、以下の4つの内容について詳しく解説していきます。
- 「副業」「プチ起業」とは果たしてどのような働き方なのか
- 「プチ起業」につながるおすすめの副業10選
- 「副業」「プチ起業」を始めるメリット・デメリット
- 「副業」「プチ起業」を成功させるためのポイント
最後までお読みいただければ、人生を劇的に変える「新しい働き方」についての理解が深まります。
是非、参考にしてみて下さい。
副業を越えた?新しい働き方「プチ起業」とは?
近年メディアなどで語られることが増えた「プチ起業」。
プチ起業は従来の起業とは異なります。
プチ起業とは、会社を設立したり、従業員を雇用したりせずに「個人」で小さなビジネスを立ち上げ収入を得ること。
自分がこれまで経験してきたこと、好きなことを仕事につなげ「楽しみながら起業する」ことを指すのです。
プチ起業につながる!おすすめの副業10選!
プチ起業は、少ない投資額でビジネスをスタートさせることができるため、自分のペースで働くことを可能にします。
ビジネスを軌道にのせ拡大させていくのもよし、子育てをしながら細く長く続けていくのも良いでしょう。
とはいえ、「プチだとしても、いきなりビジネスを始めるのは怖い」と感じる人もいるでしょう。
または「自分のやりたいことがわからない」という人もいるのではないでしょうか。
上記のような気持ちを抱えている人は、まずは本業とかけもちをする「副業」を通して自分の可能性を模索してみてはいかがでしょうか。
ここからは、プチ起業につながるおすすめの副業を10個、詳しく解説していきます。
「新しい働き方」に興味を持っている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
1.webライター
Webライターとは、企業や個人からの依頼を受け、Webサイト上に掲載される記事を書く職業。
webライターの具体的な執筆内容は以下のようなものです。
- コラム
- ニュース
- ECサイト内で商品の購入を誘導する文章
- 運営者の代わりに書くブログの記事
執筆ジャンルは、金融や政治、法律などのハイレベルな専門知識が必要なものから、コスメやグルメ、芸能などの日常的な内容まで幅広く、自分の経験を生かして仕事ができる点が魅力となっています。
様々な企業や個人がwebライターを募集している「クラウドソーシングサイト」に登録すれば、未経験でもすぐにwebライターの仕事を体験することが可能です。
案件をこなしながら、自分の得意分野を見つけたり、専門性の高い知識を身に着けたりすれば、次第に収入はアップしていくでしょう。
最終的にwebライター1本で独立し、活躍している人もたくさんいます。
2.エンジニア
エンジニアは、Webアプリケーションやwebサイトの開発を行う仕事です。
その仕事内容は、プログラミングだけでなく、企画や設計、運用から保守にまで係わる場合もあります。
近年では、Webアプリケーションをつくることができるフリーランスのエンジニアが求められている傾向があるようです。
もはや「webサービス」と「ビジネス」は切っても切り離せない関係。
そのため、「Java」や「Ruby」といったプログラミング言語を扱えるエンジニアへのニーズは高まり、フリーランスエンジニアに対しても求人は多く出ています。
とはいえ、未経験で業界知識のない人材を採用する企業は稀です。
副業としてエンジニアを行っている間にプログラミングの基礎を学び、自ら足を動かし業界についての一次情報を集めておきましょう。
3.オリジナルのアートを販売
イラストを描いて欲しい人を見つけ、その人を満足させるイラストを提供できれば、副業として利益を上げることができます。
近年、最もイラスト制作のニーズが高まっている業界は「ネット小説家」と「YouTuber」です。
どちらも参入している人が多いため、ハイクオリティな作品を完成させても、多くの人に見てもらうのは難しいのが現状となっています。
彼らの作品を多くの人に届けるために必要となるのが「オリジナルイラスト」です。
オリジナルのイラストを用いることで、競合のYouTuberやネット小説家の作品と差別化でき、コンセプトも伝わりやすくなります。
SNSのDMなどで積極的に営業をかけてみてください。
良い作品であれば採用され、副収入を得ることが可能です。
高い影響力を持つインフルエンサーに採用されれば、名前が売れて、仕事がつぎつぎと舞い込む人気作家になり、アーティストとして独立できる可能性も大いにあります。
4.オリジナルのグッズを在庫を抱えずに販売
近年、オリジナルグッズの制作・販売は、想像以上に簡単にできるようになっています。
例えば、Tシャツやパーカーなどを制作・販売したい場合、デザインを入稿するだけで制作会社が作業を担ってくれます。
さらに、商品の注文が入ってから商品がつくられる仕組みを採用しているため、必要以上に在庫を抱えたり、制作費がかかってしまうリスクを避けることができるのです。
「リスクが少ないこと」は、ビジネスを始める上で大きなアドバンテージとなります。
まずは、副業としてオリジナルグッズの販売を始めてみてはいかがでしょうか。
5.ドロップシッピング
ドロップシッピングとは「在庫管理なしで商品を販売でき、受注から配送までの一連の業務を委託できる小売業者向けのサービス」です。
ネットショップを開設し、ドロップシッピングサービスと連携すれば、すぐにオンラインで商品を販売できます。
在庫を持たず、商品への初期投資が0でビジネスを始められる点は、ドロップシッピングの大きなメリットです。
また、売れる商品の見極めや、ショップのブランディングを行う必要があるため、「ビジネスの基礎」を学ぶことができます。
将来に生かせるドロップシッピング。
まずは副業として始めてみてはいかがでしょうか。
6.オンライン講師
オンライン講師とは、学びたいことがある生徒に対し、オンラインでわかりやすく物事を教える仕事です。
1対1の場合もあれば、1人の講師に対して複数の生徒がいる場合もあり、授業の形式はさまざま。
オンライン講師の魅力は、開業するにあたり、授業のテーマを自由に選択できるところです。
オンライン講師が教える分野は幅広く、通常の学校で習う勉強の科目もあれば、楽器やプログラミングなど、需要さえあれば何でも教えることが可能です。
企業によっては発信したい講座のアイデアを募集しているケースもあるため、オンライン講師になれるチャンスは決して少なくありません。
加えて、稼働する時間帯や曜日の自由が利くため、副業として始めやすいでしょう。
7.リサイクルキュレーター
買い物をするのが大好きであったり、レアアイテムを集めるのが好きな人におすすめなのが、中古のレアアイテムをオンラインで販売して利益を生み出す「リサイクルキュレーター」という仕事です。
稀少度の高いものを販売することができれば、想像を越える利益を生み出せる可能性があります。
「貴重なものは欲しいけれど、自分で探すのは面倒だし時間もない」
上記のような人はたくさんいます。
信頼のおけるキュレーターになることができれば、安定した収益を見込むこともできるでしょう。
リサイクルキュレーターとしての活動は、時間や場所を選びません。
副業として始めやすいでしょう。
ただし、日本で中古品販売を行うためには、「古物商許可」が必要となります。
事業を行うエリアを管轄する警察署で、許可申請を行うのを忘れないようにしましょう。
8.kindle本(電子書籍)を出版
「出版」と聞くとハードルが高いように感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし「kindle出版」は、従来の「商業出版」とは異なり、執筆ジャンルや題材を自由に選ぶことができ、文字数の制限もありません。
さらに、無料で出版でき、ランニングコストもかからないため、サラリーマンや主婦でも在宅で簡単に出版ができます。
もちろん「売れる本」にするためのテーマ選びや市場調査、内容について精査する必要はありますが、確実性の高い、夢のある副業です。
9. ブログアフィリエイト
アフィリエイトとは、別名「成果報酬型広告」のこと。
ブログアフィリエイトで稼ぐ仕組みは以下のようなものです。
自分のブログの記事で企業のサービスや商品を紹介し、商品購入ページに繋がるリンクを貼ります。
記事を読んだ読者がリンクをクリックし、商品やサービスの申し込みをすると、ブログのオーナーに報酬(購入額の数%)が入るのです。
とはいえ、「一体いくら稼げるのか」が気になるところですよね。
「NPO法人アフィリエイトマーケティング協会」が2019年に「ブログアフィリエイトで生まれる1か月の収入」について調査を行った結果、以下のような結果が出ました。
- 月1万円以上稼ぐ人は60%
- 月5万円以上稼ぐ人は40%
- 月50万円以上稼ぐ人は16%
ブログアフィリエイトは、始めたばかりのころはどうしてもアクセスが集まらないため、収益を上げるのに時間がかかります。
しかし、稼げない時期でも、ライティングやマーケティングなどの知識と経験を身に着けることができるため、「ビジネスの基礎を学べる」という点でもおすすめの副業です。
10.サブスクリプションボックス
サブスクリプションとは、「NETFLIX」や「AmazonPrime」などに代表される、一定の期間において定額の料金を支払うことで利用できるサービスのことです。
そして、サブスクリプションボックスとは、毎月一定の金額を支払うことで、「ユーザーのためにチョイスされた商品が詰まった箱」が届けられるサービスで、近年、アメリカを中心に人気を博しています。
以下の3点を満たした商品選びができれば、事業を軌道にのせることができるはずです。
- 自分にプレゼントが届くよう喜び
- 自分では買わないであろう商品が届く喜び
- 「次は何が届くのだろう」というワクワク感
副業・プチ起業を始めるメリット
サラリーマンとして働きながら副業・プチ起業を行うことには、以下の3つのメリットがあります。
- 経済的に余裕を持った状態で行える
- 引っ越しやローンの審査に強い
- 自分のペースで無理なく事業を拡大していける
社会的な信用度をキープし、精神的に余裕を持てることは副業・プチ起業の大きなメリット
です。
副業・プチ起業を始めるデメリット
サラリーマンとして働きながら副業・プチ起業を行うことには、以下の2つのデメリットがあります。
- 心身ともに負担が増える
- 社内の人間関係が悪化する危険性がある
副業・プチ起業を行うためには、本業以外にも時間と労力を割かないといけないため、オーバーワークには注意が必要です。
自分の未来を明るくするために始めた副業・プチ起業で自分の体を壊してしまっては本末転倒。
ペース配分には十分に注意しましょう。
また、「働き方の多様化」が世間に容認されつつあるとはいえ、会社内には、副業・プチ起業を始めることを良く思わない人間もいる可能性があります。
副業・プチ起業を始めたことは、信頼できる人にのみ打ち明けた方が良いかもしれません。
副業・プチ起業を成功させよう!失敗しないための5つのポイント
ここからは、副業・プチ起業で人生を豊かにするために、意識するべき5つのポイントについて解説していきます。
何事も、闇雲にがんばるだけでは良い結果は得られないもの。
以下の5つのポイントを押さえ、副業・プチ起業を成功させましょう。
1.目標を明確にする
副業・プチ起業に限らず、何か新しく物事を始めるときには、具体的な目標を立てることが重要となります。
副業・プチ起業を始めるにあたり、自分は「いくら稼ぎたいのか」という目標を設定しましょう。
まずは短期的に達成しやすい目標を設定し、それをクリアするごとに、少しずつ大きな目標を設定する事をおすすめします。
いきなり高い目標を設定してしまうと、モチベーションや体力の維持が難しくなり、挫折の原因になってしまうため、注意が必要です。
2.お手本となる人を見つける
「成功者のマネをすること」はビジネスの鉄則です。
副業・プチ起業がきっかけに大きな成功を納めた「自分と同じ境遇の成功者」を心の中のメンターとし、ビジネスのやり方や考え方を学び取りましょう。
近年、SNSではたくさんの成功者が積極的に情報発信を行っています。
「この人のようになりたい」と思える人を見つけましょう。
3.良き相談相手を持つ
ビジネスを持続、拡大させていくためには、経営や経理についても向き合わなくてはなりません。
また、マーケティングや節税の方法、確定申告についてなど、ビジネスを行う上で次々に浮かんでくる疑問に対し、全てを自分の力だけで解決するのは難しい上に、労力や時間がかかり過ぎてしまいます。
ビジネスに詳しく、信頼できる友人や、税理士などの専門家のサポートを受けることも検討してみましょう。
4.ビジネスの知識をつける
ビジネスの成功=「顧客のニーズを満たし、悩みを解決すること」に直結しています。
今、社会は何を求めているのかを見極める、「時代の流れを読む力」が必要不可欠なのです。
副業・プチ起業を成功させるために、成功者の言葉や書籍などから、ビジネスに関する基礎知識をつけましょう。
5.小さくても続ける
副業・プチ起業を始めても、最初から大きな利益が生まれる人は稀です。
しかし、小さくてもコツコツと続けていくうちに、実積が積み重なり、大きな仕事が舞いこんでくるようになるのです。
「継続は力なり」という言葉に間違いはありません。
少しずつでも良いから、毎日続けていきましょう。
副業・プチ起業で自分の可能性を広げよう
今回の記事では、新しい働き方であるプチ起業と、おすすめの副業について解説してきました。
近年、働き方の多様化により、誰しも「組織に依存しないで生きていく」ことが可能になりつつあります。
自分にあった副業を見つけプチ起業をし、自分の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。