「会計ソフトを導入したいけど、種類がたくさんありすぎて迷う。」
「会計ソフトを選ぶ基準が知りたいな。 」
会計ソフトを導入したいけど、数が多すぎてよくわからないということはよくあります。私自身、会計ソフトを導入しようと思って調べてみたら、あまりにも数が多すぎてよくわかりませんでした。
私自身も会計ソフトを導入するときに、会計ソフトの基本的なところから調べて会計ソフトを選びました。今では会計業務も満足して取り組めるようになりました。
しかし、私自身会計ソフトについて調べるのに必死になりすぎて時間がかかりすぎていました。今回の記事では、これから会計ソフトを選ぶ上で必ず知っておいて欲しい情報をまとめました。
この記事を読むことで、会計ソフトについて一からご自身で調べることなく、会計ソフトを選ぶ上で必要な情報をピンポイントで知ることができます。
会計ソフトをこれから選ぶ際にぜひこの記事を読んでみてください。
会計ソフトでできることはそもそも何か?
会計ソフトを導入することで、会計業務が効率的に進めることができるのは間違いありません。しかし、実際に何ができるのかを改めて明確にしないと余計なコストが発生し、無駄な工数が増えてしまいます。まずは、会計ソフトで何ができるのかを整理しましょう。
1.業務の効率化ができる
会計ソフトを導入したら取引データを入力するだけで処理が終わります。その後は会計ソフトが仕訳・集計・決算書の作成を自動的に行います。また、別の担当者に業務を引き継いだとしても同じ操作を行うので、担当者によって業務の進め方が違うということが起こりにくいです。
2.会計上のミスが削減できる
会計ソフトを使用すると、仕訳・転記ミスというヒューマンエラーが確実に減ります。簿記の知識がなくても、案内の通りに入力するだけなので単純に記入ミスを減らすことができます。
また、会計ソフトの中には銀行口座やクレジットカードと連携して、取引データを自動で仕訳できるものもあります。
3.財務状況の見える化ができる
会計ソフトには、売上実績やキャッシュフローなどのレポートを自動で作成できるものもあります。日々の取引データを入力することで、リアルタイムで集計が行われるので、常に財務状況を把握することができます。
会計ソフトでできることを整理することで自社の課題も明確になるヒントを得られることでしょう。ぜひ今一度、会計ソフトでできることをおさらいしましょう。
そもそも会計ソフトの種類にはどんなものがあるのか
会計ソフトには大きく分けて2つのタイプがあります。インターネットを経由して利用する「クラウド型」と、パソコンにインストールして使う「パッケージ型」です。それぞれの特徴は以下の通りです。
クラウド型の会計ソフトの特徴
クラウド型はパソコンにインストールする必要がなく、インターネット環境さえあればどこでもパソコンを選ばず利用することができるので、テレワークや在宅勤務に向いています。
WindowsやMacでも使えて、バージョンアップや更新が自動的に行われるのも特徴です。月額課金で利用料金を支払う必要があるので、毎月コストが発生することを理解する必要があります。
パッケージ型の会計ソフトの特徴
パッケージ型の会計ソフトは、インターネットに接続せず、オフラインで使用することができます。買い切り型のソフトウェアなので、インターネット環境や通信速度に依存せず使用できることが特徴です。
クラウドアプリと比較するとOSはMacで使えるものが少なく、インストールしたパソコンが万が一故障した際の備えも必要です。
それぞれの会計ソフトの種類によって、一長一短あることがわかります。自社の状況に応じて、会計ソフトを選んでみると良いでしょう。
失敗しない会計ソフトの選び方とは?5つの選定ポイントを紹介
これまでの業務効率を意識して思い切って会計ソフトを導入するわけですから、あまり失敗したくありませんよね。私自身、事業投資をするときには失敗したくないので慎重になってしまいますので、気持ちはわかります。そこで、ここからは会計ソフト選びで失敗しない方法について5選紹介します。
1.自社の事業規模
会計ソフトは「個人事業主向け」と「法人向け」に分類されます。「個人事業主向け」は個人の青色確定申告に対応した会計ソフトです。法人の決算に必要な機能までは備わっていません。
「法人向け」は会社規模によって選ぶ会計ソフトが異なります。大企業で従業員が多いと、承認ルートも長くなるので複雑な業務フローに合わせる必要があります。一方、中小企業であれば高性能・高機能なオプションは必要としない場合がほとんどです。不要な機能が必要以上に入っていると、その分余計なコストが発生してしまうことでしょう。
個人なのか、法人なのか、中小企業か大企業なのかで選定すべき会計ソフトは異なります。自社の事業規模に合った会計ソフトを選定基準にすると良いでしょう。
2.サポート体制
会計ソフトを導入する上で、サポート体制も大きなポイントです。サポート体制の有無や内容は、ソフトの種類や料金プランによって異なります。会計ソフトによっては、チャットやメール、電話でのサポートを行っており、サポートセンターの電話受付時間もさまざま異なります。
会計ソフトのサポート体制は実際に業務を行う上で、わからない操作やエラーに直面したときに大いに助けられます。会計ソフトを導入するときには、自社に必要なサポート体制が充実しているか確認しましょう。
3.バージョンアップに対応しているのか
クラウドアプリ型の会計ソフトは基本的にソフトのバージョンアップが自動で行われます。一方、パッケージ型の会計ソフトは、税制に関する法令改正が合った場合、使用している端末ごとにソフトのバージョンアップが必要です。また、バージョンアップのサポートがない場合は、税制改正や書類の洋式変更などのたびに自力で調べて変更するか、その都度会計ソフトを購入しなおすしかありません。
4.顧問税理士がどの会計ソフトを使用しているのか
法人の場合、会計処理のチェック、決算・税務申告は税理士に依頼するケースがほとんどです。自社の会計ソフトを顧問税理士と合わせることで、データのやりとりがスムーズになります。会社規模によって選ぶ会計ソフトは考えた方が良いですが、意外と顧問税理士が使っている会計ソフトも重要なポイントです。
顧問税理士がいる場合は、ぜひどの会計ソフトを使用しているのかチェックしてみましょう。
5.無料お試し期間
会計ソフトの多くは無料お試し期間があります。無料期間は会計ソフトによって変わりますが、1ヶ月程度から長いもので1年と設定されていることがあります。会計ソフトの中にはお試しではなく、無料で使えるものもありますが、使える機能やサポートが限定されてしまいます。
実際に使用してみないと自社の業務に合っているのか判断が難しいはずなので、しっかりと無料で使用して確かめましょう。
会計ソフトを選ぶときの事前準備
会計ソフトをこれから実際に選ぶときに、どんな基準で選ぶのかをご自身で明確にしましょう。会計ソフトの選定ポイントは明確でも、ご自身にとって会計ソフトを選ぶ基準が明確になっていないと意味がありません。ここからはこれから会計ソフトを選ぶときに準備しておく確認項目を紹介します。
1.個人事業主と法人の会計ソフトの違いを整理する
会計ソフトは個人事業主と法人の2種類に分類されており、必要な機能がそれぞれ違います。個人事業主の会計ソフトでは「青色確定申告」に対応した製品で、決算や消費税申告など法人の会計業務に必要なソフトは含まれておりません。
必要な機能がそれぞれ異なるので金額も変わります。個人事業主と法人の会計ソフトの違いを整理しましょう。
2.クラウド型かパッケージ型か
会計ソフトは主にクラウド型かパッケージ型の2種類があります。それぞれの特徴を把握した上で、自社にとってどのタイプが適しているのかを考える必要があります。
インターネットを経由して使うクラウド型が良いのか、会計ソフトをパッケージとして購入して使いたいのかを考えて選んでみましょう。
3.会計ソフト導入時の予算
会計ソフトを導入するときにどの程度予算を割けるのかを選ぶ際に決めておくと良いでしょう。機能や使いやすさも大事ですが、会計ソフトを選ぶ上でコストも避けられません。
イニシャルコストでまとめて支払いができるのか、イニシャルコストは抑えて月額で支払うようにした方が良いのかご自身の状況から判断しましょう。
4.会計ソフトを使用する担当者が使いやすいか
会計ソフトを実際に使用する担当者が使いやすいかを判断軸とするように確認すると良いでしょう。ご自身で会計ソフトを使うのであれば、ご自身の好みに合わせて選べば良いですが、他の担当者が使うのであれば担当者が使いやすいものを選んだ方が、業務効率が上がることでしょう。
会計ソフトを使用する担当者の意見を会計ソフト導入前に集めてみると良いでしょう。
クラウド型会計ソフトオススメ5選
クラウド型会計ソフトで調べるとたくさんの種類の会計ソフトが出てきて何が良いのかわかりくいですよね。そこで今回はクラウド型会計ソフトオススメ5選を紹介します。
・会計freee
会計freeeは経理・簿記の知識がなくても簡単に決算書が作成できてスマートフォンやMacにも対応してくれるクラウド型会計ソフトです。わからないことが発生してもすぐにチャットサポートで相談できて、無料でメールサポートを受けることができます。
30日間の無料体験に登録した後、希望者にはコンサルタントが会社に合った使い方を指導してくれるので、導入後のイメージがつきやすいです。
・ジョブカン会計
ジョブカン会計は豊富な機能とジョブカンシリーズとの連携が強みのクラウド会計ソフトです。売上帳や仕入帳、売掛帳などあらゆる帳簿を用意しています。ジョブカン経費精算やジョブカンワークフローと連携することにより、効率的な会計業務を実現することができます。
・マネーフォワードクラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は中小企業から上場企業まで幅広い規模の企業が利用するクラウド会計ソフトです。銀行やクレジットカードの取引データに対応する仕訳候補を自動で作成し、登録した仕訳の内容はAIが学習するため、使えば使うほど自動仕訳の精度が向上します。
・弥生会計オンライン
パッケージ型の会計ソフト「弥生会計シリーズ」で有名な弥生が提供するクラウド型会計ソフトが「弥生会計オンライン」です。「弥生会計オンライン」は中小規模法人向けの会計ソフトで、開業・起業したてで、経理に時間をかけたくない方に向いているソフトです。
クラウド型はパッケージ型と比較すると機能が一部制限されているので、多くの機能を使いたい場合は、「弥生会計ソフト」使用すると良いでしょう。
・勘定奉行クラウド
パッケージ型ソフトの「奉行シリーズ」で有名な株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供するクラウド型会計ソフトです。取引データの自動読込に加えて日々の財務状況をリアルタイムで把握することができます。
また、感情奉行クラウドは一律の料金プランは用意されておらず、必要な機能に応じて見積もりをする必要があります。
パッケージ型会計ソフトオススメ5選
パッケージ型の会計ソフトにしようと決めてみたものの、種類が多すぎてどれを選べば良いのかわからなくなりますよね。ここからはインストール型会計ソフトオススメ5選を紹介します。
・弥生会計21
弥生会計では弥生会計オンラインの機能に加えて、部門設定・製造原価対応・経営分析・予実管理などが可能です。弥生会計オンラインは起業したてのスタートアップを対象としていましたが、弥生会計ではさらに企業規模が多くなった企業で活用する会計ソフトです。
また、複数人で利用することができるため、オンラインに比べて自由度が高く、多様な取引形態に対応できて自社に合ったカスタマイズができます。
・会計王
会計王は業種別テンプレートがあり、業種を選ぶだけで初期の導入や設定が簡単にできる他、他社会計ソフトのデータの取り込みもできます。伝票入力もスタイルを選択できるので、会計初心者から上級者まで使用できます。
AIによる自動仕訳で入力の手間が削減でき、仕訳がわからない場合に使える仕訳検索機能や仕訳博士が搭載されているので、経理初心者でも安心して使えます。
・勘定奉行11
勘定奉行11は直感的でわかりやすい画面や操作で業務にフィットする機能性を追求しています。マニュアルを見なくても操作できるように使いやすさを重視しているので、会計初心者から上級者までレベルを問わずに利用できます。
制度改正やIT環境の変化への対応、会計事務所とのデータ連携も充実しているので初めてでも安心して利用できます。また、年間利用料にメンテナンスサポートサービスの料金が含まれているので、充実した永年サポート体制を持っています。
・ツカエル会計21
ツカエル会計21は誰にでも使いやすいソフトであることが特徴です。事務所や店舗・自宅あるいは経営者と担当者など利用範囲の多様化に伴う複数人・複数台で利用したいという様々なニーズに対応できます。入力方法を選べるので、初心者からベテランまで関係なく入力がしやすいです。
・MSJかんたん!会計
MSJかんたん!会計は小規模法人・個人事業者向けのシンプルな会計ソフトで、複雑な設定を必要とせずに簡単に導入できます。一般的な勘定科目が予め登録され、科目を選択して金額を入力するだけの簡単操作で記帳できます。経理初心者でも経理作業を負担なくできることが特徴です。
まとめ
今回の記事では会計ソフトの選び方について解説しました。今回の記事のポイントは次の通りです。
・会計ソフトは会計業務の効率化ができて、会計業務のミス削減や作業時間短縮ができる。
・会計ソフトにはクラウド型とパッケージ型があるので、ご自身の用途に合わせて選定しよう。
・会計ソフトを選定する時にはクラウド型とパッケージ型それぞれの種類について理解して、業務担当者が使いやすいか、予算は合っているかを確認しよう。
会計ソフトは世の中にたくさんありすぎてどれを選んだら良いのかわからなくなりやすいです。とはいえ、ご自身の事業の売上を上げることが大切なのであまり時間をかけすぎず、大切なポイントを絞ってきちんと情報収集をして会計ソフトを選びましょう。
今回の記事を参考にご自身に合った会計ソフトを選定してくださいね。