この記事を要約すると・・・・

  • 歯科医院のホームページをうまく作れば効果は絶大!
  • 歯と体全体の関係について
  • 患者は全てを忘れると歯科医院は思った方がいい
  • 素敵な歯科医院 10箇条

こんにちは、歯科医院と介護事業を中心とした税理士の佐藤です。
今回は「もっと患者さんに来てほしい」「収入を伸ばしたい」「体力的には余裕があるぜ」「暇だぜ」「近所の歯医者はめっちゃ流行ってるのに・・」という歯科医院の先生向けに書いてみました。しっかり読めば歯科医院の売上アップに繋がります。

ホームページの効果

<ホームページの効果>


最近は独自ドメインのホームページを持つ歯科医院が増えてきました。私たち税理士事務所のクライアントの歯科医院の中では7割ぐらいでしょうか。
それでもまだまだ他の業界に比べると普及率は低いです。

しかし、ホームページの効果は侮れません。
新患の半数以上がホームページ経由である医院のお話もよく聞きます。

単に、医院案内のホームページを作ってほったらかしでは、
植木鉢に種を植えたけど水も肥料もあげずに気にもしてなかったのと同じです。
これならば作らないほうがマシです。

というのも、インターネットユーザーはホームページのイメージよりも
そのホームページにどれだけ手を加えているかに敏感だからです。




では、具体的にはホームページ戦略が成功している歯科医院の共通項を
挙げてみましょう。


①ホームページ上で必要な情報は全て存在する
 医院名、診療時間、住所、予約電話番号等の基本情報が掲載されているのは当然ですね。

②必要情報が印刷できる
 地図や診療時間等を簡単に印刷できるようにしておきます。
 「地図の印刷はこちら」のようなボタンがあってもいいでしょう。

③医院や先生やスタッフの写真が豊富
 歯科医院はインターネットだけで完結するネットショッピングではありません。
 実際に足を運んでもらったときのイメージ作りが大事です。
 先生の挨拶動画やスタッフ写真、診察室や待合室の映像があれば患者は足を運びやすいものです。

④インターネットで予約できる
 WEBに慣れ親しんだ人々はホームページ上で予約することを好みます。
 いわゆるWEB予約ができるようにしましょう。

⑤情報が豊富
 歯についての各種情報が定期的に更新されていれば、患者から見たときに、医院の一生懸命さを
 感じることができます。
 また、先生やスタッフの日常をブログ形式で掲載すれば、親近感を持ってもらえます。

⑥患者様からの質問をまとめたページを作る
 患者様は常に不安を持っています。そんな患者様からの質問と回答を公開できれば
 患者様にとっては、同じ不安を持つ人はいっぱいいるという意味で安心することができます。

⑦携帯電話やスマートフォンからのアクセスにも留意する
 最近はパソコンからだけのアクセスではありません。携帯電話やスマートフォンからも見やすい
 デザインや配置を意識する必要があります。(弊社はこの点もプロですが・・・)

⑧ホームページは情報発信ツールではなくコミュニケーションツールと考える
 twitterやfacebookのアカウントをホームページ上で公開している先生もいらっしゃいます。
 患者様から見ればやはり親近感を持てます。

歯と体全体の関係について

<歯と体全体の関係について>



弊社の上海事務所の中国人スタッフの中には、
「歯の痛みの原因は体の他の箇所に歪みや生じているからではないか」
と考える者もいます。



最初は半信半疑だったのですが、漢方・中医学の発想の原点はココにあるようですね。

私のような素人の日本人患者は、歯の痛みにだけ対してはすごく敏感で
歯への治療で痛みがなくなればそれでOKと思ってしまいます。
まさか「体の他の部位にも問題があるのだろうか」とは思いません。




日本でも、口の中と体の歪みについて研究されておられる歯科医師の先生もいらっしゃいます。

頭痛と体の歪みについて、肩こりと歯茎の関係等、一見すれば関係ないようにも思いますが、
患者様にとっては新鮮に映ります。


こういった「歯を中心としながらも体全体についての情報」を、
ホームページや院内掲示物として患者様に提供すると評判がいいようです。



治療中の先生との会話の発端になったり、スタッフとの何気ない会話にも出てくるとのこと。

歯の健康=体の健康という意識。

これはどんな素人患者でも潜在的に持っているものなのかもしれません。



歯を治療することが最重要ではありますが、
患者満足度を高める新しい付加価値サービスとして注目しています。

患者様はすぐに忘れる!

<患者様はすぐに忘れる!>


患者様は本当に色んなことを忘れます。
○歯の痛み:痛みがとれればすっかり忘れます。
○次回予約:全く忘れてしまうことも。
○先生の説明:今回の治療内容、次回の治療内容を説明しても・・・・


こういった患者様に「忘れないで下さい」と言ってもあまり効果はありません。


「丁寧に親切に患者様に説明しよう」というコンセプトは
流行っている歯科医院の多くが実践していることでもあります。


しかし、「患者様は忘れる」という前提で、患者様の持ち帰り資料を用意している
医院はまだ多くはありません。

理由は簡単で、
会計のときにその資料を渡すためには資料作成のスピードを求められるからです。



<患者様持ち帰り資料の内容例>
○現在の歯の概況
○治療方針
○本日の治療内容
○次回の治療内容
○次回の予約日時

このあたりを独自フォームを作ってスピーディに入力している歯科医院様も登場しています。




これはかなり効果的だそうです。



なぜなら、医院の行為が全て文書化されるので、患者様は忘れようがありません。

しかも、例えば患者様が家族にそれを見せることも想像できます。
家族がそれを気に入ってくれれば家族全員が患者になってくれるかもしれません。

口コミ効果だけではありません。
持ち帰り資料という「個別のプレゼン資料」があるという強みがあります。


おそらくこれからは持ち帰り資料の充実を図る歯科医院様が増えてくると思います。

歯科医院の見つけ方

「こんな歯科医院に行けば安心」の10箇条


<1> 患者を飽きさせない工夫をしている
完全予約制の歯科医院が増えた現状では、患者様を待たすことはないと思われますが、
いえいえそうはいうものの前の患者さんの都合で待たされたりすることも多々あります。
ある意味仕方のないことですが、その際のフォローをどうしているかは注目しましょう。
受付スタッフがしっかりと謝罪に来てくれたり、携帯電話を渡されて診察時間まで院外自由行動を許可する
ような医院は先生の方針が明確で良い医院だと思われます。


<2> 情報管理がしっかりできている
情報管理が出来ている医院は患者にとってはかなりいいことが多いです。
例えば、個々の患者の住所や家族構成をスタッフが認知しており診察への入り方がスムーズになり安心です。
また、途中でなんとなく行かなくなったような場合に受付スタッフから手紙や電話をもらうと
「また歯医者に行こう」という気になります。


<3> スタッフが名札着用&名刺保有
歯医者さんは顔を隠して作業を行う仕事です。だからどうしてもスタッフは気持ちが緩みます。
名刺交換や名札着用はその気持ちを引き締めます。雰囲気が良い医院ほどこの努力をしています。


<4> 隅っこに意見箱がある
意見箱、江戸時代でいう目安箱ですが、これを置いている歯科医院は患者さん目線でもっと医院をよくしたいと
強く思っています。ただ、患者からすればスタッフが見ている前で意見箱に紙を投函するのは気がひけますよね。
そこで、スタッフの死角になっているような場所に意見箱を置いている医院が最も良い委員と思われます。


<5> 洗面所があって使い捨て歯ブラシが置いてある
患者への心配りができる医院という見立てだが、患者にとっては外出先や仕事帰りにそのまま歯医者に行くケースも
非常に多い。歯医者で診察前に歯磨きができれば嬉しいものです。この気持ちを汲み取ってくれる歯科医院は素敵です。


<6> スタッフの年齢層が幅広い
最近の都会の歯医者では若くて美人だけを集めたような歯医者さんもあります。でも、自分の口の中を見られに行くのですから、
美人でドキドキするような女性だと逆に尻込みをする人も多いです。
また若いスタッフだけであれば、軽々しい雰囲気や経験不足をイメージしやすくなります。
スタッフにベテランと思われるような方がいる医院は安心できます。ココを抑えている医院はいいです。


<7> ホームページを保有している
インターネット全盛の昨今ですが、歯科医師の中にはホームページ等なくても口コミや紹介で患者は増えるからホームページは
不要と思っている先生も多いのが現実です。
しかし、ホームページは患者を増やすという医院の一方的な思いだけで作るべきものではありません。
患者さんに自分の病院の雰囲気を伝えることができる唯一のツールなので、ホームページで先生の挨拶や診察室の様子があるようで
あればその医院は患者さんに近づこうとしている証だと思われます。


<8> むやみやたらに定期健診を勧めない
程度の問題ですが、歯の定期健診をやたらめったら勧めてくる先生もいます。しかし、定期健診は歯科医師不要で収入アップを図ることが
できる収入源であることも事実です。健診が悪ではありませんが、限度を超えてくると儲け主義だと思ってもいいかもしれません。


<9> スタッフがよく立っている
スタッフが立っている=作業が素早いということです。座ってだらだら喋りながらの医院であれば、先生の教育が届いているとは思われません。
立って仕事をよくする医院は指揮命令系統が適切に機能している医院と考えられます。


<10> 先生が治療の最後に患者の意見を聞いてくれる
患者のことをあまり考えていない先生は自分の意見と治療方針を説明して治療をしたらフィニッシュです。
しかし、患者重視の先生は、診察結果と医師としての意見を患者に伝えてくれます。相談の上で治療します。
治療後にも患者の意見を聞いてくれる、そんな医院に行きましょう。