神戸の中小企業の現状を語るには、これまでに神戸が克服してきた苦境を含める必要があります。
非常に難しい中で経済を立て直し、復旧を遂げてきた素晴らしい都市が神戸です。
神戸にある中小企業は、どのような経緯で現在の経済状態まで復興してきているのでしょうか?
・神戸が経験した困難
1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生し、神戸市を中心とした多くの中小企業が大打撃を受けました。
多くの神戸市にある企業は社屋の倒壊や工場の倒壊などを経験し、大きな被害を経験しました。
神戸の市街地にある30%以上の店舗や小売市場の40%以上が全損という状況に追い込まれました。
神戸で大震災が発生して、2年間で神戸に本社のある企業の倒産は336件にも及び、その後の倒産まで含めると410件以上にもなります。
その後震災の影響から立ち直った神戸は、13年後のリーマンショックを経験することになります。
まさに神戸の中小企業は、様々な苦境を克服してきていると言えます。
・神戸の中小企業の現状
神戸市にある企業の景気動向指数を調査すると、常にではないものの右肩上がりの結果が出ることが多くあります。
確かに景気動向指数によると、景気が回復している、もしくは良い状態にあると感じている企業が神戸では増えて来ていると言えます。
しかし神戸の中小企業が、すべて景気が良いと感じているわけではないようです。
大企業の中では景気動向指数がプラス2.6ポイントの時に、中小企業では0.9ポイントになっており、大企業と中小企業の景気に対する感じ方は差があります。
こうした傾向は神戸に限られたものではありませんが、神戸ほどの大きな都市になると、よりはっきりと出てくるものです。
・中小企業による方向転換
神戸にある中小企業は、造船や鉄鋼などの分野で大企業の支えになってきました。
神戸の中小企業には、確かな技術と大企業とのパートナーシップの中で培ってきた経験が蓄積されています。
こうした技術や経験は、今でも神戸の中小企業の強みになっており、今後もこの地域の中小企業を支えていくことは間違いありません。
しかし急速なグローバル化が進む中で、こうした知識や経験だけでは立ち行かない世の中になってきているのも事実です。
そのため神戸の中小企業の中には、これまでの知識と経験を活かして、新しい分野に進もうとしている企業もあります。
こうした新分野に踏み出そうとしている中小企業を後押しする支援が、神戸にはたくさんあるという点も特徴です。
・神戸の中小企業の悩み
神戸の中小企業の多くには、新分野に踏み出し、成功を納められるだけの可能性を秘めたところがたくさんあります。
実際、新しい分野で製品を生み出すところまで進んでいるような中小企業も存在しています。
しかし神戸の中小企業の多くが抱える共通の悩みは、製品を生み出した後に、どのように販売していくのかが分からない点です。
簡単に言うなら、販路や販売のメソッドの面で経験不足であるという事です。
これまでの神戸の中小企業の流れを思い出してみると、よく理解できます。
大企業のサポートとして長年力になってきたという長所は、逆に言うなら新しい販路を探すための経験を奪ってきたという事です。
そのため神戸の中小企業には、この部分での経験が少ないと言えます。
しかしこうした欠点に関しては、神戸市も把握しているため、新しい分野に踏み出そうとしている中小企業を販路の面で援助する取り決めもあります。
神戸市による援助をどのように活用していくのかという点も、神戸にある中小企業が発展して行けるのかのカギとなるでしょう。
この面で、神戸市にある税理士事務所の役割は大きいと言えるでしょう。
このように神戸市には、歴史的な観点からも他の都市とは異なる要素が多分に含まれています。
これまでの大企業とのつながりから来る安定だけではなく、その経験や確かな知識を活用して新しい分野にトライする事も必要になります。
こうした背景があるため、神戸市には中小企業を支援するメソッドが充実しているという特徴もあります。
自治体や税理士を賢く使うことで、中小企業が成長できる余地は十分にあると言えるでしょう。
姫路市と聞くと、
ほとんどの方は姫路城、もしくは白鷺城とお答えになると思います。
確かに世界遺産として登録されているので、ほとんどの方が姫路城とお答えになるのは当然かもしれません。
しかしその他には何があるのか?と聞かれるとなかなか答えられないかもしれません。
詳しい方になると、姫路は明石焼きが有名と答えられるかもしれませんが、あまり姫路城以外に有名なものがない印象を多くの方が持っておられます。
そんな姫路市にある中小企業の現状についてリサーチしています。
・姫路の中小企業の現場の声-景気と人材
姫路市にある1,300ほどの中小企業へアンケートを行なったところ、現在の景気に関する見方は改善の傾向が見られます。
特にサービス業や卸売業などの面で景気の改善が見られ、逆に建設業や製造業では景気の回復があまり見られないという意見が若干多くなります。
このように個々の会社の返答を見るなら、それぞれで異なっているものの、全体としては改善傾向となっています。
中小企業の従業員不足の状況にも改善が見られるものの、やはりまだまだ中小企業には人材が足りていないのが現状です。
人材需給がミスマッチ、もしくはタイトな状況になっているのが姫路市の特徴です。
・姫路の中小企業の悩み
中小企業の悩みは、もちろん業種によって違いがあるものの、1,300の企業が抱える悩みの半数は人材育成です。
優秀な人材を欲しているものの、なかなか相応しい人材が見つからない、人材を育てようとしても育たないという現状があります。
ゆえに姫路の中小企業の人材需給はタイトになっていると言えます。
続く悩みは、業界の動向がはっきりしないため、企業としてどの方向に向かって行けば良いのかを決めかねてしまうものです。
この面で企業として誤った判断をしてしまうなら、会社にとって大きな負担になってしまうため、非常に難しい状況といえます。
続く中小企業の抱える悩みは雇用問題です。
この悩みは、人材の獲得ではなく、雇用している従業員に対する悩みになります。
先程の人材育成とも関連がありますが、中小企業では人材に限りがあるため、従業員が教育をはじめ多くの役割を兼任しなければなりません。
兼任すると、それによって仕事が滞ることにもなり、それが会社としての経営に大きな影響を与えるようになります。
他の悩みは資金繰りと複数企業による競争激化という問題です。
・姫路の中小企業の設備投資状態
中小企業にとって大きな問題になるのは、設備投資です。
大企業とは異なり中小企業が設備投資をすると、自己資金が大きく減ることになり、銀行からの融資にも影響します。
業種によって設備投資に必要となる資金が異なるものの、全体的には小規模企業では設備投資が行われ、中規模企業では設備不足の状態となっています。
これは今後の設備投資に関しても同じであり、姫路の中規模企業では設備投資に踏み切ることが難しい状態となっていることを示しています。
分野別に分けると、建設業や小売業といった分野の中小企業では、設備投資の面で不安感が減少しているのも確認できます。
・中小企業をバックアップ
姫路市では中小企業をバックアップするために、ものづくり企業への支援を行なっています。
姫路城の周辺は城下町としての伝統や文化が残っているため、こうした伝統を利用してサービス業や観光業や地場産業を行う中小企業がたくさんあります。
こうした産業を行っている中小企業を支援するために、姫路市では販路開発や販路拡大に関して実際的な支援を行っています。
加えて新製品や新技術開発のための支援金や、開発後の補助金などの面でも支援が充実していますので、中小企業は積極的にこうした支援を受ける事ができるでしょう。
この面で、姫路にある税理士事務所は適切なアドバイスをしてくれます。
姫路の中小企業の経済状態は、引き続き注意が必要ですが、緩やかに良い方向へ進んでいっている状態です。
姫路市による中小企業向けのサポートがあるのも魅力となります。
こうした援助は税金とも関係してくるため、どのような援助があるのか、どのように利用できるのかを税理士に相談すると良いでしょう。