「介護の仕事をしているけれど、毎日大変だから退職したいな。介護職を辞める人たちはどんな理由が多いのだろうか。」

「介護の仕事を円滑に退職する方法があれば知りたいな。」

みなさんが仕事をしていると、仕事を辞めたくなる瞬間、あるいは仕事を何らかの理由で辞めなくてはいけない時はありますよね。

ライフステージの変化で仕事を辞めなくてはいけない、そもそもの仕事内容が過酷すぎるので仕事を辞めたいなど、実に様々な理由があると思います。

今の介護の仕事を辞めたいけど、どんなふうに職場の人へ説明すれば良いのか悩むことが多いと思います。できれば職場の人とはあまり揉めずに、円滑に辞めたいと思う人が大半でしょう。

そこで今回は介護職の退職理由を紹介しつつ、円満に退職するポイントについて解説していきます。

この記事を書いている私は、これまでに数多くのインタビューを通して、介護に関する記事を執筆してきました。今回は私のこれまでの経験をもとに記事を書いていきます。

この記事を読むことで、介護職を辞める主な理由にはどんなものがあるのか、また、円満に今の職場を辞めるにはどのようなことを意識すべきなのかがわかります。

今の職場を辞めたい、または、これから転職をして退職をすることを考えている人にきっと役に立つはずです。

ぜひ、今回の記事を最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

介護職に多い退職理由トップ5

今の仕事に不満があって、職場を辞めるときに退職理由を職場へ伝えますが、あまり本音で職場へ退職理由を伝える人は多くないことでしょう。退職理由の建前ではなく、本音の理由として多いものを調査して、まとめましたのでそれぞれ解説していきます。この調査では、介護労働センターが行なった令和3年度の調査をもとに作成されています。

1.職場の人間関係に問題があった

2.結婚・妊娠・出産・育児

3.将来の見込みがなかった

4.収入が少なかった

5.他に良い仕事・職場があった

1.職場の人間関係に問題があった

他の職種でも退職理由に上がりやすい人間関係の問題です。介護職の仕事はたくさんの人たちと関わる仕事です。特に人を相手にする仕事なので、職場の上司や同僚だけでなく、入居している方も対象になりやすいです。

また、よくある職場の考え方が合わないなど、同僚や上司とのトラブルなど介護業界以外でも取り上げられる理由が多いです。

2.結婚・妊娠・出産・育児

結婚をきっかけとしたライフステージの変化によって、退職を決意される場合があります。介護業界に勤めている方は大半が女性であることがほとんどで、女性ならではのライフイベントに直面すると、退職を決意する場合があります。

3.将来の見込みがなかった

将来に対する夢や希望などの見込みがなくなってしまう場合に、退職を決意されるケースです。労働者にとって働く環境がより良くなり、自分達の生活環境がより充実されてくることに期待しています。しかし、こうした将来に対して希望が持てないないことをきっかけに退職するケースがあります。

4.収入が少なかった

収入面に不満を感じて退職するケースがあります。自分の仕事内容と給料を比較したときに、金額が見合っていないと感じるときに退職することがあります。

5.他に良い仕事・職場があった

給料に不満を感じることに関連する理由ですが、今の職場よりも魅力的な職場を見つけたときに、退職を決意する時があります。ご自身のキャリアを実際に労働市場に出したときに、実は高く売れるとわかると、退職を決意してしまいます。

介護職が退職を伝えるために

介護職が退職をするためには、必ず会社に退職する旨を報告する必要があります。初めて退職をする時はどうやって退職をする旨を伝えるべきか、また退職をする時のお作法がわからない場合があることでしょう。

退職をするときは、必ず会社規定の退職に関する規定を確認しましょう。会社に入社したときに、必ず会社規定の案内があり、確認をしたかと思います。会社規定には退職に関することが細かく書いています。まずは会社規定を確認しましょう。

会社規定を押さえたら、必ず上司に直接伝えましょう。基本的に直属の上司が部下であるあなたを管理しているので、上司のさらに上の役職に伝えると、直属の上司の面子が立たなくなります。必ず直属の上司に直接退職を伝えましょう。

 

介護職が退職する際に引き止めに会った時の対処法

介護業界は慢性的に人材不足が続いています。そのため、誰か一人でも退職してしまうと職場の仕事が回らなくなってしまうという事態が発生してしまいます。こうした事態から退職をすると上司に告げたときに引き留めにあってしまう可能性があります。

優しい言葉や強い言葉をかけてくるなど、様々なパターンがありますが、まずは感情に流されずに退職の意思を貫くことが大切です。自分自身を本当に必要としているからこそ、現職に留まってもらうようにしているわけですが、しっかりと辞める意向を伝えることが大切です。

ご自身のことを大切にしてくれているからこそ、引き留めをするような発言をしてくるので、まずはその好意に感謝を伝えた上で、退職をすることを伝えましょう。威圧的に引き留められたとしても毅然とした態度で退職の意思を伝えることが大切です。

介護職が退職をする前に考えておきたいこと

介護職の方が退職をするときには必ず次の職場や今後の計画をしっかりと立てた上で行動しましょう。今の職場が辛い、大変という気持ちはわかりますが、闇雲にすぐに退職をするのはあまり得策ではありません。

仕事を計画もなく辞めてしまうと、収入が一気になくなり、貯金を崩していく生活を送らざるを得ません。そのため、勤め先を辞めたとしても次の職場が見つかっている、あるいは生活を十分にやっていける状態にしなくてはいけません。

仕事を辞めることで、職場のストレスからは解放されるかもしれませんが、今度は金銭的なストレスに襲われてしまいます。また、次にやるべきことも毎日の不安から決めることができなくなって負のスパイラルにハマりやすくなります。

 

介護職が自分に合った職場を見つけるためには

次こそは自分の希望に合った職場を見つけて、新しい職場で頑張りたいという人が大半であると思います。しかし、なかなか自分にピッタリと当てはまる職場を見つけるのはなかなか大変なことではあります。

しかし、職場を選ぶ際に次のことを意識していれば、ご自身の希望にぴったりな職場を見つけることができるでしょう。

1.給料

生活をする上で欠かせないこととして、給料が上げられます。やはり日々の生活を充実させるためには、給料を上げていくことが必要不可欠です。職場を選ぶときには、給料などの報酬がご自身の満足をいく内容になっているのかを確認しましょう。

2.通勤距離

通勤時間も大切な要素になってきます。日々の職場と自宅の往復時間が長いと、ご自身の1日の時間で自由に使える時間が短くなります。ご自身の価値観として通勤時間が長くても仕事を頑張りたいのか、それともプライベートの時間を優先したいのかを意識して職場を選ぶと良いでしょう。

3.人間関係

職場を選ぶときに人間関係も大切な要素になります。基本的に、転職先で仕事をきちんとできるようにすれば、人間関係も良好なものを作りやすい状況にはなります。しかし、仕事をしっかりとこなしても人間関係が良くない場合もあります。人間関係に関しては、実際の職場の人がどんな人なのかを面接などを通してきちんと確認していきましょう。

介護職が転職をするときに意識したいこと

介護職が転職をするときに意識したいことは、ご自身が長く勤めることができそうな環境を選ぶと良いでしょう。仮にこれからの転職が、その先のステップアップだったとしても、すぐに辞めなくてはいけないような環境だった場合、計画が崩れます。

長く勤められる環境を選ぶことで、安定的にご自身の生活を充実させることもできます。また、次のステップアップを図るときに安定して働ける環境にいることでステップアップの準備もしやすいです。

転職をしようと思う原動力として多いのは、今よりもより良い環境にいたいということだと思います。より良い環境にいるためにも、気になる職場が安定して働ける環境であるのかも気にしていきたいところです。

 

まとめ

今回の記事では介護職に多い退職理由と円満に退職をする方法について記事にしていきました。今回の記事のポイントは以下の通りです。

・退職理由に多いのは、職場の人間関係・結婚・妊娠・出産・育児などのライフイベント・将来の見込み・収入・他に良い仕事・職場があるということ

・退職をするときは、必ず会社規定の退職に関する規定を確認すること

・次の職場を選ぶときに、安定して仕事が続けられる環境を選ぶことが大切

会社の寿命が短くなってきて、一つの会社で勤め上げるのが難しくなってきている昨今。転職をすること自体が当たり前になってきています。一昔前と違って転職が普通に行われるようになっている中で、やはり大事にしたいことはご自身の生活を維持や向上できるかです。

会社の倒産や転職が当たり前になっている世の中で生きていくために、常に今いる状態に課題意識を持って、取り組んでいくことが大切です。ご自身が安心安全に、課題を解決させるためにも、生活の基盤となる職場の環境を安定させることが何よりも大切です。

今回の記事を読んでいただいて、ご自身の生活にプラスになっていただけたら嬉しいです。